先週のある日のこと。子どもにいつもごはんを炊いておいて、とたのむのだが、熱帯魚グッピーが生まれたこともあって子どもはすっかり忘れていて私が帰宅したときはごはんがなかった。夢中でそのグッピーの様子を話す子どもにつきあいグッピーに見入っているうちに夕ごはんの時間もさらに遅れた。ごはんも炊けていなかったのでちょうど届いた生協の冷凍の肉まんをごはん替わりにしておかずといっしょに食べていたら、だんなが帰宅。部活で疲れ切って少しまえまで制服のまま寝込んでいた娘がその格好もまま食べている姿と、食卓の肉まんをみてだんながきれた。「こんな粗末な食事を子どもにさせてまで働けなんてだれも言ってない!」「家のこともこどものこともいいかげんにすませていればいいと思ってるのか!!!」・・・すごい剣幕だった。
 私はたまたま午前の仕事が雨で中止になったので、家のなかを全部ぞうきんがけし、トイレもピカピカにして、今日はがんばったぞ、と思っていたところだった。でもだんなにしてみれば午前の時間があったはずなのにこの肉まんはなんだ、とむかっときたらしい。
 そこで私の中のなにかがプチっときれた。この2ヶ月、職場が変わってから1人で必死で新しい環境に慣れようとしていた自分、1人で背負わなければならない責任の数々、数日後に控えたバザーの準備と手順と・・・必死でやっている私はなんのためにやっているのか、家で、だんなに否定されたら誰に頼ればいいのか・・・そんな思いが一気に吹き出して「私だっていっしょうけんめいやっている、だけどなんでも完璧になんてできない!別にさぼっているわけじゃない、理由も聞いて!」の言葉といっしょにわーっと涙。泣いても泣いても涙があとからあとから止まらなかった。
 こんなにだんなの前で大泣きしたのは何年ぶりだろうか。泣いたらちょっとすっきりして、だんなもそういえば片付いてピカピカしている家に気がついたのとこどもから理由もきいてすこし頭が冷めたらしい、どなったことは謝ってくれた。
 でもやっぱりだんなはここのところいろいろ手伝ってくれていた。いろんなことでがまんもしていただろう。不満がたまるまえに、やっぱり家族(とくにだんな)のガス抜きは必要だった。もっと感謝の言葉と、できる範囲で誠意をみせなきゃ・・・と自戒したできごとだった。