ひさしぶりに母の料理教室のレシピのファイルを開け、じっくりと作りたい料理を探す。母が自宅で料理教室を始めてもう何年?私が結婚する前からだから、もう16〜7年だろうか。毎月、母の工夫を凝らした、野菜がたっぷりの、ものすごいボリュームの4〜5品が、ワープロ(今はパソコン)で作ったレシピにまとめられて送ってくる。好評だったよ、これぜひ作って!などのコメントが書き添えられている。もうそのレシピも太いファイルにもおさまりきれないほどになった。なんせ父の家庭菜園の野菜を使うものだから、駿の野菜がたっぷりなので夏になると6、7、8月のレシピを見るとだいたい冷蔵庫にある夏野菜で何十通りもの料理が作れてしまう。(ただ忙しいとそれを見る余裕もなくお決まりのメニューになってしまうのだが・・)寒天寄せ、カボチャをくりぬいて詰め物をしたけんちん蒸し、白身魚のあんかけ、などおいしそう!と思っても、お客様が来たり夫婦ふたりでゆったり、なんて頃になったら作りたいなあと眺めるばかりの料理も多い。みょうが、しそ、なす、オクラ、モロヘイヤ・・・子どもたちはいつになったらおいしい、と食べてくれるようになるのかな。母のレシピをそのまま再現できる時間と、食べてくれる人がいつかできますように。