福島・いわきへの旅
三線の縁がつながると
三線の神様は思わぬところにも連れて行ってくれる
もう20日も前のことになりますが、
福島のいわき市に行ってきました。
それにしても濃い旅でした。
書くことが多いので少しずつ。
でも忘れないように書いておかなければ。
きっかけは数年前。
茅ヶ崎市にお住まいの神奈川県議の日下景子さんが
茅ヶ崎三線クラブのお稽古にいらしたことから縁がつながり、
東日本大震災の「震災学習ツアー」に師匠と参加したことからでした。
3年前は仙台に、
2年前は福島・いわきに二度。
そのときのご縁でまた今回いわき市に行くことが決まり、
それでいわき市の社会福祉協議会や、ボランティアセンター、そして他にもいろんな方にお世話になって
老人福祉施設や障害者施設等で演奏もさせていただけることになりました。
いわき市は福島の南に位置し、常磐ハワイアンセンターで有名ないわき湯本から
海に面した(それこそ津波の被害も甚大だった)ところまで、とても大きな市で人口は33万人。
今はもともとの住民に加え、南相馬市や双葉町など、原発事故で避難してきた方を受け入れて人口は増えているのだそうです。(これについてのいろいろなことをいろんな方と話す機会がある毎に聞きました)
ライブ一箇所目は、四ツ倉地区(いわきのいちばん北、海岸近く)にある特別養護老人ホームでした。
入所者約100名の大きな施設で、7〜80名の方に演奏を聴いていただきました。とちゅうおもむろに「島のブルース」を唄い出された、やまのべさんというおばあさんがいて、いっしょに声をあわせて歌えたことがうれしかったです。
ライブの後、美味しい施設の手作りお昼ごはんをごちそうになりながら、施設長さんと男性職員の方からお話しを伺いました。
お昼御飯の美味しかったこと!
でもお話しは本当にすごい話でした。地震直後のこと、それから起こった原発事故のその時、そしてその後。あまりにも重くて、ここでは書けません。でも私と会った人にはいっぱい伝えていきたいと思いました。
放射能の問題も、全然解決していませんでした。
窓から見えるあそこの桜の木、通常の値の10倍の値が出たから明日は除染工事をするのだと、教えてくれました。
写真は線量計で計り始めてすぐの値。これからこの2倍以上に上がりました。
午後はまた別の施設でライブ。そこの施設長さんや職員さんとも、ライブ後お話しをさせていただき
そちらでも貴重なお話しを伺いました。
それにしても、東北の冬の海は、人を寄せ付けない荒々しさでした。
二日目は子育て支援施設でのライブと障害者福祉施設でのライブ。
写真をほとんどとらなかったのですが、
子育て支援施設は、外で安心して遊べない子どもたちのために、と2年前にオープンした施設でした。
やっぱり原発事故の影響がここにもあるなと感じました。
3日目は、茅ヶ崎県議のくさかさんが小名浜漁港にある「ら・ら・みゅう」という海産物やおみやげを売っている施設に案内してくれました。
ここも津波で壊滅的な被害を受け(直後の写真、ボランティアの作業の様子、復旧の様子の写真が展示してありましたが言葉がありませんでした・・・)
2階に東日本震災展をやっていました。
多くの写真やビデオの他、
当時の避難生活を再現したコーナーなどもありました。
くさかさんのご主人と、今回の旅に同行された後援会の方もこの
勿来海岸のがれき撤去作業のボランティアの写真の中に写っているそうです。
3日目の昼には、くさかさんがボランティアで福島を訪れたとき以来交流がある福島県議、さいまる武進さんの後援会の定期総会と懇親会に参加しました。
18歳、インターンの政経学部の学生さんから70歳の方まで
年代も職業も全く異なる皆さんとのお話しも面白かった!
どこへ行っても、本当に貴重な出逢いがあり、
実際に訪れないとわからないことがいっぱいありました。
沢山の繋がりもできました。
またぜひ、足を運べる日がきたらいいな、というより
作らなきゃ、と思いました。
また来ます。福島いわき市の皆様
ありがとうございました。