音楽の力

この世には
心をなごませてくれるものがいっぱいある


色とりどりの花々もそうだし
遠くに見える富士山のシルエットも
空の青さも
ごはんの炊けるにおいも
もちろん人のあたたかさも



もう3週間近く前のことだけど
ホテルで職場の歓送迎会があった
震災直後の自粛ムードのなか、よほどキャンセルしようかと思ったらしいが
間に合わず、だから余興もゲームも来賓の方のカラオケも一切ない
いつもと違う雰囲気の会だった
でもその中の挨拶のなか、卒園式で卒園児の歌も作曲して、
ピアノ伴奏もして下さったピアニストで作曲家のある先生が、
せっかくなので一曲、いろんな想いをこめて弾きますねと
この曲を弾いて下さった


すぐ近くで、生のピアノで聴いたショパン
心がふるえた、っていう言い方がぴったり。
涙が自然に流れてきた。周りでは私が何で泣いてるのか、
変に思ったひともいただろうけれど。



その素晴らしい演奏をしてくださった先生も
自粛ムードのなか、沢山のコンサートが中止になったのだそう。
こんなときに音楽なんて、っていうけど、
こんなときこそ音楽には力がある。
祈りをささげるうた、元気をあたえるうた、思い出を呼び起こさせてくれるうた、
仲間と連帯を強めるうた、郷土の誇りをもってうたううた、想いを伝えるうた・・・



今度、一緒に活動しているバイオリニストの方を連れて、
こどもたちのためにミニコンサートをしてくださることになった。
私も一緒に、力をもらおう。