まれに見る感動の・・・

娘の卒業式でした。
式ははっきり言って、淡々と、大人数だからひとりひとりの名前も呼んでもらえず
歌も校歌斉唱だけだし、涙もなく終わったのだけれど、
そのあとのHRが感動ものだった。
娘が「ちょっといろんな企画あるから来てね」とさらっとだけど言ってたので
いつもの私なら式だけで帰って仕事に行くところを残って教室へ。


そうしたら担任の先生が「式で渡せなかったのでここで卒業証書を一人ずつ渡します」
そのあと、生徒ひとりひとりがみんなのほうを向いてコメント。

それを聞いていたら途中から涙があふれて困った。
どの子もこのクラスがどれだけいいクラスだったか、楽しかったか、先生がどれだけ良い先生だったか、
言葉から気持ちがあふれてきてる。 「今日の式泣けるかなぁ」なんて言ってた娘なんて一番泣きじゃくりながらしゃべってた。

それで終わりかと思ったら、後ろで見ている私たち保護者のほうに生徒がみなまわれ右して向かい合って、
代表の子3人が、3年間の感謝の気持ちを、それぞれの言葉で話して、最後にクラス一同、保護者に向かって「ありがとうございました!」と深々と礼。
担任の先生も花嫁仕様のぬいぐるみを生徒たちからプレゼントされて(ちなみに独身)
「この子達はやさしくて、いい子ばっかりで、こんなクラスを2年間持たせてもらってありがとう」と号泣。
でも本当に生徒思いの先生だった。一人ひとりにびっしり書きしたためられた手紙。 受験の前の日にも手作り応援カード。娘の口からもいつもそんな先生の様子をよく聞いていた。
「先生が、出張から帰ってきたとき私たちのところにきて、会いたかった〜!って飛びついてくるのがすごくうれしかったです」ってコメントしてた子もいたっけ。生徒のことを親身になってくれる先生。
好きになってくれるひとには子どもたちもその気持ちに応えてくれるんだなぁ。当たり前のことだけど、これが教育の原点だよね、となんだか改めて思った。
このホームルーム出なかったら、一生後悔してたと思う。入学式と、あとは面談のときくらいしか足を運んだことのない娘の高校だったけれど、3年間どんな風にすごしてきたかがこのひとときでわかってしまうようなHRだった。
そして私がユーミンの卒業写真を歌ってた高校の卒業式はついこの間だった気がするのに・・・いつのまにか親として、ここにいる。
なーんかそれもいいかな、って思った。

娘とは2月は私の軽はずみな言動で怒らせてしまって、口を利いてくれなかったり、ぎくしゃくした感じがあったけど
今日は帰ってきてそのあとの卒業を祝う会の様子や、クラスの子たちとのもんじゃ焼きやカラオケの話を「お母さん写真見て見て!」と言いながら
いっぱいしゃべってくれた。


3年前のちょうど今頃、高島屋の制服試着室で、「こんな制服着たくない!」と泣きじゃくって店員さんを困らせ、私を泣かせた娘が、
卒業したくない!本当にいい友達ばっかりだった!っと帰ってきてからも友達からのメッセージ読みながら泣いてる。
あの日を思い出すと本当に今日のこの日を迎えて感無量・・・
良かったね。3年間無遅刻無欠席も誇れるよ。高校のともだちは一生の友達。これからもあなたをきっと支えてくれるよ。
おめでとう。
本当に感動の卒業式をありがとう。