昨日のお稽古で「ひめゆりの唄」を唄って聞いてもらった。でも、自分の感情が入りすぎて、後半言葉が伝わってこない、三下げだと「七」や「中」が安定しない、今50回くらい唄ったとしたらあとの50回で本調子にしてみたら、といろいろとダメだしをもらった。


唄は、唄そのものにもう力があるのだから、歌い手はそれを後押しして唄うだけでいい、唄に近寄りすぎず「唄者」として距離を置いてみたら?
とも。


すべてを解決するためには、やってみるしかない。
でも時間がない。早速今日は5時起きで車で公園のそばに駐車して早朝練習。
15回くらい唄ったあとだろうか、指を気にしなくても唄に集中できるようになって、20回過ぎたころに昨日言われたことが少し「ああ、もしかしてこういうことかな」ってかんじるようになってきた。


師匠(今日から先生やめます)からメール。「今日のお稽古に10分間時間を取るから発表する話とともに唄の準備をしてください」


・・・で、他のクラスなのにお時間をもらって、三線と私が出会ったきっかけ、そしてこのひめゆりの唄への想い、そして三線への想い、そんな話といっしょにもう一度唄わせてもらいました。


伝わるかな、すごく不安だった。
でも唄い終わったとき、「伝わったかどうかはあなたが一番わかっているんじゃないですか」とお稽古仲間に言われた。

うん、昨日は自分の感情が唄に入りすぎていたけれど、今日は心の中がざわざわしていなくて、澄み切っていて、途中師匠がなぜか泣いているのを目にしても、最後まで唄えることができた。


土曜日、本番です。今日のように、素直に自分の想いを伝えられたらいいな。
わがままを言って、その練習をさせてくださった師匠、教室の皆さんありがとうございました。

戦争の事実を、ありのままに、風化させずに、伝えていかなければならないこと。
私も子供たちに「唄三線」という手段で、戦争の事実を伝えることができるうれしさ。
そのためにもっと「知らなければいけない」こと。
そのためにもっともっと三線をやっていきたいこと。

これをせいいっぱい話して、唄います。


そのために、あと50回くらい唄わなきゃね・・


2007-03-28