重いテーマ、再び

今年の3月の終わりに、保育園の研修で唄うことになって猛練習した「ひめゆりの唱」。
来年1月26日(土)に茅ヶ崎市民文化会館で「沖縄〜歴史・文化をもっと身近に!」というテーマで行われる講演・ライブ・映画3部構成のイベントで、またうたうことになった。
ライブは一時間。ライブのテーマは「命どぅ宝 沖縄のおじぃ おばぁの教え」。
中心に”戦争”にまつわる曲が並ぶ。


ひめゆりの唱の他にうたうことになった、
「艦砲ぬ喰ぇーぬくさー」という唱。
どういう意味か調べてみた。


あのね、曲はゆったりのんびり、明るい感じなの。
そしたらとんでもない歌詞だった。


「艦砲の喰ぇーぬくさー」


(1番)
若さる時(とち)ね戦ぬ世(ゆ)
若さる花ん 咲ちゆーさん
家(やー)ん元祖(ぐぁんす)ん親兄弟(うぇちょーで)ん
艦砲射撃ぬ 的になてぃ
着(ち)る物(むん)喰(く)ぇ物(むん)
むる無(ねー)らん
スーティチャー喰(く)でぃ暮らちゃんや
うんじゅん わんにん汝(いゃ)ーん わんにん
艦砲の喰ぇーぬくさー

(1番・対訳)

若りし時は戦争の世の中
若き花も咲かし切れず
家もご先祖も親兄弟も
みんな艦砲射撃の的になり
着るもの、食べ物、まるでなし
(毒のある)ソテツまで食べて暮らしたんだよ
貴方も私も 
艦砲射撃で食い荒らされた 残り物

5番
我親喰たるあぬ戦さ
我島喰たるあぬ艦砲
生まり変わてん忘らりゆみ
誰があぬ様しー出じゃちゃら
恨でん悔やでん飽ちじゃらん
子孫末代遺言さな
貴方ん我にん 汝ん我にん 
艦砲ぬ喰ぇーぬくさー

(対訳)
私の親を食ってしまったあの戦争
私の島を食ってしまったあの艦砲
生まれ変わっても忘れることはできない
誰があんなことを起こしてしまったのか
恨んでも悔やんでもまだ足りない
子孫末代まで伝えていかなければ
あなたも私も、艦砲射撃の食い残し


・・・

ひめゆりの唱をうたうときに
感情をいれすぎないで、と師匠に言われた。


事実を事実として、淡々と唄う。
伝え手になる。
感じてもらうのは聴いてくれたひと。


今までとは違った、大きなテーマを背負ったライブ。
出演予定は今のところ茅ヶ崎三線クラブの18人。
これから一ヶ月と少しでどんな風にすすんでいくのかわからないけれど
できることをせいいっぱいやっていきたいと思う。



入場無料、13時からです。
詳しくは師匠のHP(イオスタジオ)で。