最近仕事だライブの練習だとすっかり「手作りおやつ」熱が冷めた私に代わって、夏休みの自由研究に料理を選んだ娘が、お菓子の本や手作りケーキのレシピが載っているサイトを開いてはせっせと台所を占領してケーキ作りに着手している。

私がいないときにオーブンを使うのは不安だから、とレンジで出来るチョコレートケーキを作ったら、これが意外と、というよりマジでおいしい。「バターまぜるのチョーしんどかったよ」と言いながらも兄弟に絶賛されてまんざらでもなさそうだった。

本棚の昔買った料理本をながめているうちに、母が料理教室をやるたびに自分で当時ワープロで作ったレシピを送ってくれ、それを綴じた分厚いファイルを見つけ、「へぇーばーばって十何年も前から料理の先生やってるんだ、すごいね〜。・・・あ、これお母さんがよく作るやつじゃん」と見入っていた。


食べるだけしか興味がなかった娘のちょっとした変化に、少しうれしく感じた夏休みだった。