合宿を終えて

合宿の報告は昨日で終わったけれど、私の中ではこれも合宿の続き。沖縄慰霊の日の日記で、子どもたちに少しでもこの悲しい事実を伝えていけたら、と心に決めていたので、今回、「沖縄に行って来たよ」と、合宿の次の日、パイナップルのおみやげといっしょに、三線片手に子どもたちに話をした。

 いつもざわざわと帰る支度で大声出してもちっとも静かにならない子どもたちが、三線をとりだして鳴らしたとたん、びっくりして静かになった。めずらしいのかその音色にじっと聴き入っている。
「これ沖縄の楽器。さんしん、っていうんだよ」「なんの皮で出来てるか知ってる?」「これはバチ。さて何の動物の角でしょう?」クイズを出しながら話をする。
そして、ちょっと低学年の子どもたちにはむずかしいしキツイかな、と思ったけれど、昔戦争のときアメリカ軍が攻めてきたときみんなガマっていう洞窟に逃げ込んでね・・・ってちょっとだけだけれど悲しいお話しを伝えた。途中涙声になっている私に、いつもあちこちで話し声がするのに、みんなしーんと聞いてくれた。
「だから、あなたたちが大きくなったら、ぜったい戦争しちゃいけないんだよ」
「それにね、苦しいときでも悲しいときでも沖縄の人は唄をうたって自分たちを元気づけたんだよ、「歌」って、うたうと楽しくなってくるでしょ?」
聴いてくれたみんなに、三線でこどもたちの知っているうたの「イントロクイズ」をして(めっちゃめちゃ盛り上がった)、その歌を皆でうたって、おしまい。
15分くらいの短い時間だったけれど、一歩、自分の中で誓ったことを実現できて、うれしかった。

話をさせてくれた上司が、「やっぱり歌っていいね、それに三線って、沖縄の曲だけか、独特の音階だけかと思ったら何でも弾けるのね、ピアノよりも手軽だし、うるさくないし(ご近所にけっこうひびく)、ときどき皆で歌う時に、弾いてくれる?」と言ってくれた。

うわーい、うれしい!。
高学年の男の子から、「この前音楽で「島唄」習った!こんど弾いて!」とリクエスト。うん、がんばって練習しておくネ。


名護のパインはとっても甘味が深くて、「これちぎって食べられるんだよ」っていったら、みんなピラニアのようにむしゃぶりついてて、おかしかった。