四つ葉のクローバー

去年の12月に三線の忘年会のプレゼント交換で当たった、球根。暖かくなって芽を出した。
 子どもの頃団地の裏の芝生で、夕方まで座りこんで四つ葉をさがした。レンゲ畑で花の冠もいっぱい作った。思い出すと草の匂いも一緒に思い出す。穴を掘って、宝物を(こわれたおもちゃとか、ぬりえをした紙だとか)入れて葉っぱをかけて隠したり茎から白い汁がでる雑草やカラスノエンドウを摘んで「これはミルク、豆ご飯もつくろう」とおままごとをしたり、草の匂いといっしょに思い出すと懐かしくて泣きたくなる思い出が吹き出してくる。
何が楽しくて夕方薄暗くなるまでずっと外で遊んでたんだろう。あの頃は下校後に寄り道しちゃいけないとか塾で友達とあそべないとか、そういうことはなかった。
子どもはいつだって子ども。そういう場所と環境さえあればやっぱり夢中になってあそぶだろうし、きっと私みたいに心の原風景となって、ふっとしたときに思い出して心を癒してくれるだろう。 お散歩にちょうど良い季節、そういうばしょに子どもたちをいっぱい連れて行ってあげたい。