karinn2006-03-19

先週、今週と勤めている保育園の卒園式(姉妹園なので)があった。卒園式では、職員が作詞した一人ひとりの卒園児の「〜ちゃんのうた」に作曲家の先生に曲をつけてもらい(しっかりした四部合唱)、秋からレッスンを重ね、卒園式でその子の後ろから職員、父母、父母OB,学童の子どもたちの大合唱団が歌ってお祝いする。それぞれの歌詞に園での暮らし、四季折々の風景、お友達とのやりとり等が織り込まれていて、証書をもらうだけの卒園式とはまったく違う、うたにあふれた日本一すてきな卒園式だと思う。遠く宇都宮や静岡の保育園からも評判を聞きつけて見学に来られていた。
 でもうたを作る、とひとことで言っても実はその子のどんなところをみているのか、その子らしさが歌詞にでているか、ぴったりのことばが浮かばずに勤務を終えてから一晩中話し合うこともしばしば、その苦労は並大抵じゃない。日本一だが日本一激務の保育園でもある。 だからこそ、この晴れの日の感動があるんだけど・・・

先週は歌う側だったが今日は見る側。お立ち台に立ったその子のお父さん、お母さんも後ろで泣きながら歌っているひともいて、自分の子の歌をうたえるっていいなあ、とフツウの幼稚園でフツウの卒園式を経験している私はちょっぴりうらやましく思った。
 感心なのは今年の卒園児は22人。全部の曲を歌い終わるまで一時間半もかかった。でもほとんどの曲(けっこう大人でも難しい)を3歳児から5歳児までみーんなすっかり覚えて歌っていた。こどもの力ってほんとうにすごいなあ。