長い長い一日だった。普段の日から比べると一日で一ヶ月分くらいの刺激を受けた一日だった。
朝、6時に起きて近所迷惑承知で自分の出番の練習して、昼と夜の家族のごはんの段取りつけて、8時出発。
記録係だったのでほとんどのステージをカメラを片手に見た。終わって片づけが終わったのが夜の7時半で、打ち上げはもう限界で途中で失礼して10時半帰宅。
その日はもうくたくたで、帰ったら布団に倒れこんだ。


次の日起きて、わきあがってきた感情は・・・やりとげた充実感なんてとんでもない、なんていうのかな、どうしよう・・・っていう気持ち。


自分の登ろうとしている山の高さを今まで知らなくて、雲の向こうに見えた頂が、あまりに空のてっぺんで、先を行く人たちの背中が、点くらいに小さくって・・・そこにたどりつく道は無数にあって、広くて。
 すごいところに入り込んでしまったんじゃないの?。どうしよう?と。


少しだけど歩き始めて軽い軽い、って思ってたら、いきなり厳しい道が見えてきて、とまどっている私。


撮った写真を見返しながら、重くなりそうな気分でいたが、そんなとき、目にした、自分達の出番の写真。

 私達は、私達のレベルで、それはそれで形が作れたじゃない。初めの頃を思ったらすごい進歩だったじゃないの。
なにより、終わった後、みんな笑顔だった。


もう歩き始めたんだから、少しずつでも登っていくしかないのかな。
一歩一歩。途中でいっぱい花を摘んだり、休んだり、寄り道しながら、自分のペースで。
そして、楽しみながら。
だって、仲間がいるんだもんね。