父はモノには昔からこだわりがある人で、万年筆ならモンブラン、ハサミならヘンケル、ジッポーのライター、バーバリーのコート、ボールペンはパーカー、フツーのサラリーマンだったけれど子供のときからそんな父を見ていたのでそんな名前を知って育った。・・・が、母はまったくこだわりのない人だったから、25歳までシャネルのマークも知らなかったしビトンのバッグがどんな価値があるかもわからず、そのままきてしまった。
 そんな父がうちに来たときに安物の切れない包丁を使っているのを見て、みかねて包丁のセットを買ったけれど使ってないから、と送ってくれた。ドイツのゾーリンゲンのナイフ・セット。箱の値段を見てビックリ、2万円。
 でも毎日使うものは、良いものを買って損はしない。台所で料理をするたびに思う。手ごろな重さ、気持ちのいい切れ味、プチナイフの使い勝手の良さ。そのときは高くても、高いなりの価値がある。
 ・・・で、何を言いたいかっていうと・・・
 毎日使うものは、良いものが欲しい!  ・・・良い音の三線
 ・・・まだ早いカナ。