沖縄かぶれの私に、今夜はええところに連れてったるで、と両親が大正区の沖縄料理店に連れて行ってくれた。私はしらなかったが、大正区近辺は沖縄県人が沢山いるところで、沖縄の物産店、料理店もいっぱいある。 父は退職前この近くの工場に通っていたことがありよく知っているらしかった。一軒目はJR大正駅のすぐ真下の「おもろ」というおいしい沖縄料理のお店で、豚足、ミミガー、スーチカー、海ぶどう、麩イリチーなどいっぱい食べて飲んだ。
 タクシーで降り立った2軒目のお店、うるま御殿は、着いた頃にはもうライブが始まっていて店内騒然、若い子から80歳のおばあまで次々歌うわ踊るわですごい賑わい。そんななかたまたまおとなりに座った人たちが登川流の三線教室に通っていて、来年大阪で行われるコンクールに出るつもりなんだと、わかる人しかわからない話に盛り上がり、ライブの一部と二部の間の休憩に「豊節」や「歌の心」を弾いて唄って両親そっちのけで楽しんで、来年のコンクールは応援に行くから!と握手を交わした。
 で・・・わざわざ横浜からきてくれたネーネーいらっしゃい、と二部で声がかかり、どうせ恥かいてもここは大阪、と安里屋ユンタを唄わせてもらった。(赤いTシャツは父)。父は父で「オジイ自慢のオリオンビール」でジョッキ片手に若い女の子と踊りまくり、やっぱり私は父の娘だと確信し、思いがけない出会いと交流にまたまた興奮のさめやらぬ一日だった。