阪神優勝!3度も経験できるなんて、それも二年後に。私の小さい頃とはずいぶん変わったなー。大阪での幼少時代、ラジオのパーソナリティー中村鋭一さんと道上洋三さん(あれ?こんなじだったっけ)の会話を毎朝聞いて育ったころは阪神が勝った次の日は六甲おろしで始まり、ハイテンションなトーク、そして巨人に負けた翌日はものすごく暗くて、子供心におもしろかった。でもその頃大洋(古っ!)と阪神ばかりが最下位争いをしていて、一生優勝なんて無理だろうなと、酔っ払っては六甲おろしを大声で歌う父を冷ややかな目で見つめていた。
 それが初めて優勝した年は短大2年の秋、就職活動真っ最中のときだった。内定をもらった電話が家にかかってきた日、甲子園で応援真っ最中で、今どきの携帯もなく家に帰り着く11時半まで連絡とれず、内定取り消されやしないかと、両親にハラハラさせた記憶がある。 優勝の瞬間は家でテレビを見ていた。直後にいとこと叔母から電話がかかってきて、電話口で泣いていたのがおかしかった。

 戎橋からダイブするかしないかの騒ぎをニュースで見ながら、騒ぎと別に、短大のころバイト先から帰宅を急いでるのにしょっちゅうナンパの声かけられた場所、デートの待ち合わせだったグリコの前、父母とおでかけの帰りは必ず寄ったミュンヘンの通り、蓬莱の豚まんの看板、心斎橋の風景、いろんな思い出が頭の中でチカチカ点灯していた。