ガジュマルの木の下で―26人の子どもとミワ母さん (岩波フォト絵本)

ガジュマルの木の下で―26人の子どもとミワ母さん (岩波フォト絵本)

図書館へ行く。娘といっしょに子どもの本を探していて、ふと目にとまった「ガジュマルの木の下で」という本。岩波のフォト絵本で、タイでHIV感染孤児と暮らすミワ母さんの物語、と副題がある。
4年前からタイでこの施設の運営をまかされている名取美和さん、というこの人、すごい人だ。16才で慶應義塾女子高を中退しドイツに留学、19才で帰国後日本とヨーロッパを往復しながらフリーランスの通訳、CM撮影のコーディネーター、カメラマン、西洋骨董店の経営などをし、2度の離婚、一人娘をそだてながら50代にさしかかったころタイの友人を通して出会ったエイズ問題。ボランティアの経験も、HIVの知識もないところからの出発。現在57才。26人の孤児たちとの日常を写した写真がいっぱいのこの本、悲しい境遇の子どもたち、なのにいきいきとした表情、そしてミワ母さんの笑顔。
施設の資金援助はあのイタリアの服飾メーカー「アルマーニ」の日本法人だそうだ。ブランドメーカーも一方でこういった人道支援をしている会社もあるんだな、と一方で感心した。
施設「バーンロムサイ」HP http://www.banromsai.gr.jp/