この季節思い出すこと

叔母の家でのいちご狩り。いちごの甘い匂い、味。ジャムの香り。
わらび採りに連れていかれたこと。 草と春の土の匂い。れんげ畑。おにぎりの入った黄色いタッパーウェア。
いかなごの釘煮の甘辛味。さくら餅。おはぎ。加古川の叔母の家から戻るとき必ず持たされたやわらかな白い”加古の餅”
実家の電車の線路沿いの桜のピンクとヤマブキの黄色とユキヤナギの白。実家の11階から見える黄砂で煙った大阪の景色。
短大のころ、期待いっぱいで乗った阪急電車のエンジ色。六甲の坂。
宅急便に入っている堺名物くるみ餅のよもぎ色。菜の花の束。



保育園のさくらのはなびらゼリー。
研修のさなか、お弁当を食べながらビルからながめた公園の桜。
上司に怒られて、桜見上げながら泣いて自転車こいだこと。
入園式。入学式。 娘の高校の桜は見事だったな。
桜吹雪のなか、三線弾いて飲んで歌った去年。



何度季節は廻っても、あの頃を思い出すとあの頃の気持ちはそのままよみがえってくる。
毎年少しずつ、いろんな春の風景がプラスされていく・・・



いつか、ぜーんぶ夢と区別できなくなる日がくるかもしれないけど
きっといつまでも消えない、思い出の数々。