自分の名前
- 作者: 石井桃子,中川宗弥
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1967/01/20
- メディア: 単行本
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http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1015.html
私は自分の名前がキライだった。
濁音があるのがイヤで、
古臭い名前なのがイヤだった。
めぐみとかみゆきとか、ともだちのいづみちゃんなんか憧れだった。
この本の主人公とおなじなまえ。
母がこの本を買ってくれたのはいつだったか・・・
確か熱で(扁桃腺をしょっちゅう腫らしてたから)学校を休んで、
寝てるのがつまらなくなった頃だったかもしれない。
二年生の級長になる前の日
おかあさんとおにいちゃんがだまっておでかけしたのがくやしくて、
わあわあ泣いて池のそばの木に登って、落っこちて、
雲にのったおじいさんに熊手でひっぱりあげてもらって・・・・
久しぶりに引っ張り出してみたら、
こんなに小さい字の、読み応えのある本だったのかとびっくりした。
奥が深くて、あったかくて・・・
わたしの名前の由来はここ?だったような、そうじゃなかったような、
それもあまり覚えていない。
だいたい、私はガードレールの下でひろわれてきた、んだから(^^)
でもいまは、自分の名前、キライじゃなくなった。
この名前で呼んでもらえるのが、うれしい。
むしろ、大事にしたいと思う。