手作りするってこと

喉は痛いがかすれてはいないから、何とかキャンセルしないで個人レッスンに行く。
コンコーネをまた一番からドレミで歌う。ドレミファっていうのはイタリア語で、シはスィ、っていうほうが正しいのよ、とのこと。そうなんだ、知らなかった、イタリア語だったんだ。


先週の卒園式、良かったわねえ、と雑談のときに先生が、思いがけないことを言い出した。
「そういえば5年前だったかな、初めて私が指揮を頼まれた本番の日、ものすごく緊張していた本番直前にね、あなたが作ってくれた桜もち、あれがすごくおいしくってね、それ食べたらほ〜っとなんだか安心してね、ちゃんと振れたのよ。あのときを思い出すと、いっしょにそのときの桜もちを思い出すんだ」と話してくれた。
そういえば朝、20個くらい作って持っていったときがあったっけ・・・
私はすっかり忘れていたのに・・・


この間、泊まりに来た長男の友達がお母さんが焼いた、っていうパウンドケーキを持って来てくれたけど、どんな市販のおしゃれなケーキより素朴でおいしく、息子の感激の仕方は半端じゃなかった。
ひとのこころに残るものを作る・・・・
心をこめて、手作りしたものっていうのは、ちゃんと伝わるんだなあ。