子どもは紫の露草

子どもは紫の露草

職場で本の整理をしていたら、こんな本を見つけた。
詩画集。


ムラサキツユクサという花は放射能に触れると変色するのだそうです。
原子力発電所のある地域では、住民が紫露草を庭先に植えているといいます。


子どもたちは紫露草のようだ
と作者は言います。
子どもたちは学校や家庭で感じる不安や危険を、感覚の鈍った大人たちに代わって、症状や行動で示してくれている存在だ、と。


短い詩とやさしい絵で、子育ての心を唱えてくれています。
その中で私の心にとまった詩をいくつか。



子どもの頃の夢を思い出すと
夢というのは変化してやまないもので
成長するものだということがわかります
人間の成長とともに夢もまた変化するのです
どの夢も子どもにとっては貴重です
夢があるから今を励むことができるのです





自分の考え方や生き方をかえるのは
他人から注意された時でなく
その必要性を自分自身がつかんだときです





誰にでも光輝く部分と影の部分があります
天使ばかりでなく悪魔も住んでいるのです
自分の中に住む悪魔と対話し
それも大切な自分の一部だと思えるようになったとき
人の悩みや恥ずかしさや失敗など
いろいろな人間の心を理解することができるようになります
そうして初めて
人間は奥行きの深い心を持つことができるのです





やり直しができるということ
これが人間とその子どもの素晴らしさです






お父さんとお母さんははこんな夢を持って生きてきた
その夢をキミにバトンタッチしたいから
だから生きてほしいんだよ