沖縄合宿二日目 ヤンバルへ

昨夜はデイゴホテルの24時間利用できる大浴場でさっぱりして2時就寝、朝は6時半に目が冷める。日差しは真夏。
いつもやじ先生や他のメンバーの方から話が出る、それこそ知名定男さんの「うたまーい」にも写真入りで登場する沖縄では知る人ぞ知る仲本興次さんのヤンバル山学校へ出発。


コザから名護まで高速に乗り、そこから1時間弱。どんどん山また山の中へ入っていく。 時折見える海の青さにレンタカーから5人の歓声。大浦湾近くの天仁屋(テニヤ)というところに山学校はありました。
その家はテラスあり、きれいに刈られた芝生あり、そしてその一角にはステージが。
家の中にはドラムやジャンベやあらゆる楽器、そして沢山の仲本さんの若い頃の写真の数々。沖縄の有名人とはほとんど写っているみたい。もちろんドリフの仲本コージといとこだから、加藤茶といっしょにドラムやってる写真なんかもある。 

 

ご本人はというと・・・そういうのを知らない人が見ると、日焼けしたフツーの小柄なタバコをくわえたおじさんなんだけれど。でもどこか違うのはその笑顔と瞳の奥のやさしいまなざし。初対面の私達が、政雄先生とお会いしたときみたいに緊張しないのは(そう感じたのは私だけではないはず)そのあったかい雰囲気。

  • スタートは炎天下の労働!

今回の山学校生徒は昨日の6人プラス昨日の政雄先生の教室から同行の、もう完全に現地民に同化している(!)たかしさん、今日到着の茅ヶ崎三線クラブ「がじゅまるクラス」の3人で計10人、そしてやじ先生ご一家。
自己紹介のあと、「じゃあさっそくやってもらうから」と家の中掃除係り、食料買出し係、屋外農作業係に分かれて作業開始。「あそこの枯れ木はあっちに集めて、ここの刈り取った草はあっちの畑にまとめて、ここからここまでの下草は刈ったら奥の崖から下へ投げて捨てて」と指示をもらい、はじめてはみたもののなにしろ500坪の広さ、やってもやっても草だらけ、それも33度の炎天下、汗が吹き出るなんてもんじゃない。飲んでも飲んでも流れてくる。枯れ草と汗でドロドロ、でも午後のためにここはがんばらないと。なんだか異様な沈黙の中、それぞれ作業に没頭。そのうち効率よくリヤカー使ったりしながら12時半までたっぷり二時間半労働。

  • 海の蒼さと空の蒼

仲本さんのジープが戻ってきて、「あんたらよくがんばったさ、昼メシできるまでにいいところ連れてってあげよう、ほら乗って、男は後ろの荷台」と、ジープに乗せられ、さとうきび畑が広がる道をどんどん進む。

そのうち、もうこれ以上いったらヤバイんじゃないの、というような狭いボコボコの道をどんどん奥へ進んで行き、半端じゃないほど車体は揺れ(乗るときに妊娠してる子は連れて行けんよと言った意味がよくわかる)、えー!って思っていいたら急に視界が広がりそこに見えたのは・・・・
 もう言葉に言い表せないほど感動した。人っ子ひとりいない、海。すいこまれそうな蒼さ。
ちょうどこの日で三線を手にして1年、一年後にこんなところに来ていようとは・・・
 

  • さあ始まったよ山学校

ソーミンチャンプルーのお昼ごはんの後、さあ“唄あしび”山学校開校! さっそく女性は念願の「デンサー節」講座を素敵な唄者、かずこさんから受ける。私達の聞いていた音源と少し歌詞や工工四がちがったりしたところもあったが、みんな一人ひとり唄を聞いてもらい「合唱なら小さい声でもわからないけれどこういう唄は1人で唄うんだからもっと大きな声で唄う、聴いてもらえる唄い方しないと」「聞き込みが足りない、唄の意味を勉強してから唄わないと」「新しい唄を練習するとき私はまずその唄ができた場所にいきます」「忙しくて練習ができないこともある、そういうときはできるときにできた喜びがもっと大きい、できる時間を作って思い切りやる、それに私も子どもの弁当作りで5時おきの日も、そういうときは4時に起きてやればいい」 その唄といっしょにここでもいっぱいためになる話を聞いた。
 その後、「ほかにやりたい唄ある?私の好きな唄は、ナークニー」と、今度はナークニーを丁寧に教えてもらった。
その音も公開! 
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  • 唄あしび、音あしび

 そのうち、お昼寝していた仲本さん(先生と呼んだらおこられる)がテラスに出てきて、三線持って弾き出し、唄い出し、私達も知っている曲はいっしょに、知らない曲は囃子で参加、太鼓やりたい人は太鼓、三板やりたいひとはかずこさんから基礎を、楽しい時間が始まった。
 
上り口説(くどぅち)や黒島口説、そのあとこのメロディーは何でも歌詞のせられるさ、ほら自己紹介、とふられるけれどうまく言葉がでてこない、乗れない。(でもこの経験が明日につながるんだけど)
三板にいっしょうけんめいになり始めた女性陣のために次から次へといろんな唄を演奏するんだけれど、そこに童謡あり、ジャズあり!唐船ドーイにもいろんな歌詞つけて唄い、張水のクイチャーでは芝生で丸くなって踊る。「音あしび」ってこうなのか、音楽って楽しい、って書く意味、すごくよくわかった。お稽古しなきゃ、って固くなりそうだった心がいっぺんに解けた気がした。 私は三線あんまりできずにほとんど唄って囃子やっていた。ほんとに唄う楽しさ、教えてもらった。 
楽しそうな講座の様子はこちらでどうぞ!(これは囃子教えてもらったときのものです)
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さあ、夜は野外ステージの舞台で1人ずつ持ち唄発表!でもつづきは明日ね。