残波岬

朝、昨夜の興奮でまた早く目が覚めてしまい、目の前に広がるさとうきび畑に散歩に行く。スミレやヒメジオンからハイビスカスまで、あちこちに花が咲いている。あの西海岸の向こうから米軍の「鉄の暴風」が襲ってきたのかと一昨日の映像を思い出しながら歩を進める。
背の高いサトウキビ畑の向こう側からひょっこりあらわれる小高い山、裏に回るとお墓。「ナビィの恋」の風景そのまま・・・これが暑い夏なら散歩も苦かもしれないが、こんな暖かい冬の沖縄、いつまでも歩いていたかった。
 芽美さんにお別れして、那覇に戻り、ショッピング。壺屋のやちむん通りでお皿の数々に心を動かされるが次回の楽しみに今回は我慢。途中満開の桜があちこちに。本当にいい時期に誕生日で良かった〜。
歩きつかれて昼食は公設市場近くの沖縄料理屋さんで、みそ汁セットを注文。実は政雄先生が山羊汁はもう身体が受け付けないから、と目の前で食べていたのだが、沖縄のみそ汁って具沢山なんだ、と初めて知った。(初めてのことだらけ!)豚肉はもちろん、豆腐、こんにゃく、いっぱいの野菜、そして黄身がとろっとした卵が入って栄養満点。にんにくの風味がきいていて、赤米と漬物ついてすごいボリューム、600円だった。こんなの毎日食べてたらほんと長生きするだろうな・・・

 短い二泊三日だったけれど、密度の濃い旅行だった。
先生がおっしゃった言葉。「健康で、目が見えて、手が動いて、唄が唄えて三線弾ける幸せ。それをいつも感謝しながら弾きなさい。でもいつも幸せといってもつらいこと苦しいことはもちろんある。稽古はつらい、苦しい。でもそれがあるから喜びも大きい。哀しいことも人生にはあるけれど私はいつも笑っている。表情から自分を幸せにするんだ。それに誰でも私に近づいてくるひとは誰でも信じる。私はその人を映す鏡だからその人が良い人ならその人も幸せになる。利用しようとする人なら私はよろこんで利用される、でもかならずそういう人は不幸になる。沖縄のことわざに天に向かって唾を吐けば自分に落ちてくる、というのがあるけれどその通り、自然の法則。」

夜8時、帰宅すると「おかえりー」と3人の元気な声。お留守番ありがとね。洗濯機の動かし方もわからなくてメールくれた長男(チャーハンは成功だったらしいね)、私達のいない間も部活、塾、いつものペースでこなした娘、じいじ直伝のそばをゆでるのはバッチリだったよと、あとは何してたんだかわからない次男。留守を心配して蕎麦とお惣菜を送ってくれた両方の父母、みんなに感謝しなきゃ。
でも、これに味をしめてまた行きたいな、行かせてね!