朝、10分ほど先におきただんながいない。そういえばしなもんもいない。昨日確か午前様だったのに、朝の散歩に行ってくれていた。先に起き出しただんなを見て散歩散歩、とよろこんではしゃぎまわるしなもんには勝てなかったのだろう。意外と犬好きなんだ。小さい頃はずっと家には犬がいたらしい。秋田犬か紀州犬か柴犬だったらしいが。名前はコロ(何代かいたらしい)、クマ、セツ、コロニシキ、・・・なんて昔風の名前。20年足らずになんでそんなにいっぱいいたの?と聞いたらいや、いつも一匹ずつだったけど交通事故にあったり、山に行ったとき逃げたり、病気ですぐ死んだり、・・・でもいつもいたなあ、という。近所の孔雀を食べて大事に飼っていたきれいなインコをお詫びに持ってったこともある、出産にたちあったこともある、3日三晩看病して最期を見届けたのもいる、という。そのときその代の犬を思い出すと自分のその頃の子ども時代の記憶も一緒によみがえってくるんだよなーという。
 うちは犬は飼っていないしじゃあ飼おうか、という積極的な気持ちはないけれど、こどもたちはいつかしなもんと過ごした何週間かを思い出して、そのころの自分をなつかしく思う日がくるのかもしれないな・・・