午後自治会の班長会から帰宅したら次男が泣いている。長男が「階段から落ちて鼻を打って、やっと血がとまった」という。びっくりして次男の顔を見ると鼻の周りがパンパンに腫れて人相も変っている。あわてて休日救急診療所にかけこんだ。ちょうど当番医師がかかりつけの先生で、結局鼻の打撲で治療もしようがなく、腫れがひくまで待つしかないとのこと。その他の場所はかすり傷程度で不幸中の幸いだった。次男は明日から一泊二日の体験学習で、ずっと楽しみにしていたのだがそれも行って良いとのこと。本人は相当ショックを受けたのだろう、震えがとまらないといっていたが林間学校に行けるとわかってホッとしたらおさまった。ずいぶん上の方から落ちたというが、骨折なんかしてなくて本当に良かった。本人も鏡をみられないくらい腫れて青くなった顔が痛々しいが、ふざけていたわけでもなく、靴下を履いていたわけでもなく、普通に降りていて落ちたというのでもうしかたないとしかいいようがなかった。落ちたときスローモーションみたいにどこでどう打って、というところまで目に浮かぶと言っていた。きっと子ども時代の痛い思い出として、次男の心にずーっと残る一日だろうなと思う。私も団地の塀の上でふざけていて下に止めていた自転車の上に落下し5歳の時鎖骨を折った。妹も階段から落ちて同じく骨折、あの日のことはまざまざと記憶に残っている。先に降りた妹が転げ落ちたのを上から見ている自分が焼きついている。どうして手を引いてあげなかったのかと母親に言われたわけではなかったのだがその後ずーっとくやしい思いがあったのと、落ちたのを目にした時「まりのように落ちた」という表現がぱっと自分の中に浮かんで、すぐ助けないでそんなことばを考えた自分に嫌悪したことをずっと後まで(いやいままで)自分の中のイヤな記憶として残っている。
日記を書きながら、いろんな思い出が吹き出してきたが、今日はうなされそうな次男のとなりで寝る事にしよう。